2013年4月30日火曜日

IEEE TMC Japan・PICMET-Japan共催シンポジウム開催報告

【概要】

テーマ:「社会インフラとサービスの統合:先駆的事例とモデル化」
日時:2012年12月5日(水)13:00~17:30
場所:北陸先端科学技術大学院大学 東京サテライト(品川)
主催:IEEE Technology Management Council Japan Chapter
共催:PICMET-Japan、後援:北陸先端科学技術大学院大学
参加者:84名(うちIEEE会員33名)
    企業:51人、大学:22人、その他:11人
定員を超える84名の参加を得て大盛況であり、スマートコミュニティのモデル化やフレームワークに関する関心の高さを表している。第一部では、企業から3つの先駆的事例の報告と課題提示があり、第二部で大学からモデル化の視点での提案があった。それを受ける形で、第三部ではスマートコミュニティのモデル化・フレームワーク・設計方法に関する3つの論点に関してパネル形式で討論した。スマートコミュニティは、システム思考とデザイン思考の両輪で考えるべきというのが1つの議論の核であった。

【プログラム】

第一部:スマートコミュニティの先駆的事例 (13:00-15:00)
• 「スマートコミュニティの最前線:竹中のまちづくり」 竹中工務店 大友哲明 氏
• 「スマートコミュニティ支える東芝のICT技術」 東芝 神竹孝至 氏
• 「スマートコミュニティの先駆的事例:ITSへの日産の取り組み」 日産自動車 福島正夫氏
第二部:スマートコミュニティのモデル化のアプローチ(15:00-17:00)
• 「社会・技術システムデザインの方法論と事例」  慶應義塾大学 前野隆司 教授
• 「Cloud computing: when infrastructure becomes a service」 
スタンフォード大学 Richard Dasher 教授
• 「サービスシステムのモデル化」 北陸先端科学技術大学院大学 白肌邦生 准教授
第三部:講演者・参加者による総合討議(17:00-17:40)
 「社会インフラとサービスを統合し、価値を創出するサービスモデル/フレームワークとは?サービス科学、技術経営の視点から」
• 論点1:スマートコミュニティにサービス設計方法論
• 論点2:多くのステークホルダーによる合意形成・価値共創プロセス
• 論点3:スマートコミュニティの持続可能性

【論点に関する議論】

  1. スマートコミュニティにサービス設計方法論
    • スマートコミュニティはフィードバックループの中に 人を含む。従って、人を含めたモデル化が必要。コンピュータシステムとしての設計指針では足らず、人間の行動心理や、行動経済学のモデルを含めなくてはならない。
    • デマンドレスポンス/HEMSなどでは、制度設計やインセンティブ設計が重要。
    • 竹中工務店、東芝ではスマートコミュニティの指標化や分類を行っている。
    • 日産自動車のSKYプロジェクトでは、やりながら考えた(デザイン思考的アプローチ)。
    • システム思考(トップダウン)とデザイン思考(ボトムアップ)の両輪が必要
    • デザイン思考にはシステマティックな方法が欠けている面もあり、そこを改善する必要がある。
    • 住民と一緒に考える、エスノ的な方法論が重要。
  2. 多くのステークホルダーによる合意形成・価値共創プロセス
    • タウンマネジメントの受け皿を明確にしていくプロセスの中で、以下の課題があり、一般化できないか。
      • まちづくり初期フェーズにおける、利益構造の整理
      • まちづくり計画フェーズにおける、タウンマネジメントメニューとその効果予測手法
      • まちづくり運用フェーズにおける、利益構造の整理と地域行政との役割整理多様な価値観のハンドリング。
    • スマートコミュニティの指標化は重要だが指標には限界がある。
    • 損害賠償責任はどうするか、責任の分担方法論も必要。
    • 思いの共有が重要(写真KJ法など)。
  3. スマートコミュニティの持続可能性
    • 頭痛薬(短期的効用)とビタミン剤(長期的効用)の両方を考える必要。
    • モチベーションをどのように持続させるか?
    • 過去のインターネットの広がりと対比して考えてみよう。

【今後の展開】

「社会インフラとサービスの統合」は日本にとって重要なテーマであり、継続して議論を行う必要がある。IEEE TMC Japanは、PICMET Japanと連携して、本テーマに関するシンポジウムを継続的に開催していく。具体的には、2013年5月25日(土)にPICMET日本支部主催IEEE TMC Japan協賛第9回国内Meeting「インフラとサービスの統合:新しい価値を目指して」を開催します。ぜひ、ご参加ください。

2013年4月29日月曜日

インフラとサービスの統合:新しい価値を目指して


IEEE TMC Japan Chapterが協賛しております、PICMET日本支部主催の国内会議「インフラとサービスの統合:新しい価値を目指して」が東京大学駒場キャンパスで開催されます。奮ってご参加いただきますようご案内申し上げます。

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PICMET日本支部主催
第9回国内Meeting「インフラとサービスの統合:新しい価値を目指して」のご案内
http://...www.picmet-japan.org/saito/HOME.html

技術経営 (Technology Management) 分野で最大規模の国際会議 PICMET(Portland International Conference for Management of Engineering and Technology) http://www.picmet.org/ は,1991年に始まり,本年は米国のサンノゼで7月28日―8月1日に開催されます.毎回50カ国以上から700人以上の参加者を,学界,産業界,官界から集め積極的な議論が展開されています.

上記のPICMET国際活動の一環とし て,PICMET-Japan(日本チャプター)が主催する「技術経営を広い立場から議論し,かつ,気軽に 親睦を深められる」第9回国内Meeting を,IEEE Technology Management Council協賛で,5月25日 (土曜日)午後1時から東大駒場キャンパスのファカルティー・ハウスで下記のプログラム『インフラとサービスの統合:新しい価値をめざして』のように開催いたします.

午後1時から4 時30分までの講演・議論,引き続いて,6時まで懇親立食パーティーを行う予定です.どうぞご参加いただけますようご案内致します.

日 時:2013年5月25日(土)13:00 - 18:00 (講演:35分,議論:25分)
場 所:東京大学 駒場キャンパス ファカルティハウス
 13:00 - 13:15 丹羽 清  PICMET’14金沢開催に向けて
 13:15 - 14:15 竹下 敦宣 「東日本大震災におけるインフラの被害と課題」
 14:20 - 15:20 木暮 啓  「スマート・サービスによるソーシャル・イノ
ベーション」
 15:25 - 16:25 阿部 仁志 「MOTフロンティアとしてのインフラとサービス
の統合」
 16:30 - 18:00 レセプション(同会場で立食)

講演者略歴等の詳細は下記Webページをご参照ください.
http://www.picmet-japan.org/saito/HOME.html

Meeting・懇親会へ参加いただける方は5月17日(金)までに,
http://picmet-japan.org/9th-meeting/postmail.html にてご登録をお願い致します.なお,Meeting参加費は懇親会込みで4000円,懇親会不参加の場合は1,000円です(ただし,会場の都合により先着50名にさせて頂きますのでご了承ください).ご不明な点等御座いましたら  office@picmet-japan.org までご連絡ください.
皆さまのご参加をお待ちしております.
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PICMET-Japan 事務局 代表 丹羽 清,  副代表 白肌 邦生
office@picmet-japan.org http://www.picmet-japan.org/
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以上

地域から発信するイノベーションへの挑戦

IEEE TMC Japan Chapterが協賛しております、シンポジウム
「地域から発信するイノベーションへの挑戦」がちよだプラットフォームスクウェアで開催されます。

奮ってご参加いただきますようご案内申し上げます。
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IEEE TMC JAPAN協賛シンポジウムのご案内

テーマ:地域から発信するイノベーションへの挑戦

日時:2013.05.25(土) 15時~18時半、懇談会18時半~20時
場所:ちよだプラットフォームスクウェア
東京都千代田区神田錦町3‐21
竹橋駅(営団地下鉄 東西線)3b KKRホテル東京玄関前出口より徒歩2分
TEL:03-3233-1511 FAX:03-3233-1501

主催:映像情報メディア学会アントレプレナーエンジニアリング研究委員
会、研究・技術計画学会イノベーションフロンティア研究懇談会、
NPO法人スマート観光推進機構、
NPO 日本経済システムデザイン研究会(ZESDA)

協賛:日本生活学会 生活情報化研究会、情報通信ネットワーク産業協会、
 IEEE TMC JAPAN、研究・技術計画学会研究・技術計画学会九州・中国支部

協力:株式会社 地域・技術経営総合研究所、株式会社 多夢

開催趣旨:
日本において、イノベーション=新製品・新サービスと誤解される場面が多
い。
しかし実際には、その基本は既存の知識体系の新結合であり、社会のあらゆ
る場面で実現が可能である。また、その発生現場もヒト・モノ・カネが集中
する大都市だけではなく、日本全国に広く分布している。最近の話題では、
ノーベル賞を受賞した山中氏の研究の多くが生み出されたのは奈良先端大で
あったのは、記憶に新しいところである。今回は、地域で発生、また地域間
連携で発生しているイノベーションの胎動を取り上げ、今後の参考として頂
く所存である。

プログラム:
・ご挨拶 15:00-15:10
  研究・技術計画学会イノベーションフロンティア研究懇談会会長
  東北大学大学院工学研究科 教授 原山 優子 氏

・基調講演1「医療による地域活性化ー関西学研都市での挑戦の経験とiPS細
胞研究」
  15:10-15:40
  元奈良先端大学教授 今田 哲 氏

・基調講演2「特区が目指したものと今後の課題
  15:40-16:20
  内閣官房構造改革特区推進室 元参事官/パソナ常務執行役員 檜木 俊秀 氏

・パネルディスカッション 16:20-18::30

 「東京から仕掛ける地域活性化:山口県」関東ニュービジネス協議会 元副
会長   コスモピア社長 田子 みどり 氏

 「温故知新と:地域活性化:北斎とスカイツリー」
    東京商工会議所 観光委員   墨田支部 IT分科会長/
  一般社団法人 墨田区観光協会 理事
   観光地域づくりプラットフォーム推進機構 理事
  墨田区文化振興財団 評議員
   久米繊維工業株式会社 取締役会長 久米 信行 氏

 「地域自立に向けた政策と課題」総務省地域自立応援課長 牧 慎太郎 氏

 「大学生による地域イベント開催の現状と課題」
   横浜学生環境活動コンテスト主催RCE横浜若者連盟
  横浜国立大学 学生 多田 陽香 氏

 「地域情報化とは何だったのか?KANSAI@CANフォーラムが目指したもの」
  KANSAI@CANフォーラムWEBマスター
   研究・技術計画学会「既存知識の新結合によるイノベーション での地域
活性化」
   サブ研究会主査
  地域・技術経営総合研究所所長 中原 新太郎 氏
  
司会:
研究・技術計画学会「既存知識の新結合によるイノベーション での地域活性
化」
サブ研究会主査 中原新太郎 氏

注1)パワーパーソンの交流を促進するため、参加費は無料とし、
  立食式の懇親会を開催する。
     懇親会参加費:事前振り込み5千円。当日7千円。

シンポジウム参加申込みは5/15までに
お名前
ご所属
懇親会参加 ○ ×
懇親会費支払 事前 当日
を明記の上、映像情報メディア学会佐古氏
sako@ite.or.jp
宛にメールにてお願いします。

なお、懇親会を含めて参加をご希望の方は上記に関わらず、
下記口座への振り込みをもって申込み完了と致します。
振り込み手数料は参加者のご負担でお願いします。
また、当日は振り込み領収書をご持参ください。

三菱東京UFJ銀行 秋葉原支店
普通口座3053520
(株)地域・技術経営総合研究所

以上
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担当:内平直志
IEEE TMC Japan Chapter Secretary
http://www.ieee-jp.org/japancouncil/chapter/EM-14/